-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー

皆さんこんにちは!
株式会社湊工業、更新担当の中西です。
シリーズ5では、「ダクト工事のトラブル事例とその対策」についてお話しします。
ダクトは快適な空気環境を支える縁の下の力持ちですが、設置後の経年劣化や運用方法によっては思わぬトラブルを招くことも。今回は、現場でよくあるトラブル事例を挙げ、それぞれの原因と対策をわかりやすく解説します!
ダクト内部にほこり・油汚れが蓄積し、断面積が狭くなる
曲がりが多すぎて空気抵抗が増大
ファンやブロワーの性能不足
定期清掃・メンテナンス
年に1~2回、内部を高圧エアーや専用ブラシで清掃
フィルター交換も忘れずに
ダクトレイアウトの見直し
不要な曲がりを減らし、直線的な配管経路を確保
分岐部には適切なエアバランサーを設置
機器性能の確認・交換
設置環境に合ったファン・ブロワーへアップグレード
インバータ制御で風量調整の柔軟性を向上
ダクト支持金具の緩みや劣化
ファン・ブロワーのベアリング摩耗
ダクトの共振による増幅
支持金具の点検・補強
定期的にナット・ボルトの緩みを確認し、必要に応じて増し締め
防振ゴムや吊りバンドで振動を吸収
ファン・ブロワーの定期交換
ベアリングの寿命に合わせた交換スケジュールを策定
高品質な部品への交換で長期的な安定稼働を実現
共振対策
ダクト径や厚みを見直し、共振周波数をずらす
ダクト内部に吸音材を敷設して音響エネルギーを抑制
湿気や油煙が付着し、雑菌やカビが繁殖
給気・排気バランスの不均衡による滞留空間の発生
ダクト内の結露
定期的な内部洗浄・消毒
抗菌・防カビコーティングを施した専用洗浄剤を使用
清掃後はしっかりと乾燥させ、湿気を残さない
給気・排気のバランス調整
エアバランサーやダンパーで風量を最適化
局所排気装置の設置で汚染源を速やかに排出
結露対策
保温材や断熱材をダクト外周に巻き、表面温度を維持
湿度コントローラーを導入し、室内湿度を管理
接続部のシール材劣化
地震や振動による継手の緩み
設置時の加工精度不足
シール材の定期交換
耐候性・耐熱性に優れたシール材を選定
交換サイクルを予め計画し、漏れを未然に防止
継手部の点検強化
振動対策用バンドやガスケットを追加
地震対策として免震吊り金具の導入も検討
施工精度の向上
CADによる配管設計で加工誤差を低減
施工後の気密試験・圧力試験を徹底
ダクト工事のトラブルは、放置すると快適性や安全性の低下、エネルギー効率の悪化につながります。定期的な点検・清掃、適切な機器選定、施工精度の向上を図ることで、トラブルを未然に防ぎ、長期にわたって安定した空調環境を維持しましょう。
次回予告 – シリーズ6:「ダクト工事の最新技術と導入事例」をお届けします!
新素材や省エネ設計の最新トレンド、実際の導入事例を交えてご紹介しますので、お楽しみに!
株式会社湊工業では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用で最も大切にしているのは「人柄」。
未経験の方も大歓迎です。ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!