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皆さんこんにちは!
株式会社湊工業、更新担当の中西です。
シリーズ6では、「ダクト工事の最新技術と導入事例」についてご紹介します。
近年、空調・換気システムは省エネ性能や快適性の向上、メンテナンス性の改善を目指し、さまざまな新技術が登場しています。今回は、注目の技術トレンドと、実際に導入された事例をピックアップして解説します!
概要
IoTセンサーを内蔵したダクトにより、リアルタイムで風量・温度・湿度をモニタリングし、自動制御を行うシステムです。
導入メリット
稼働状況を遠隔で監視・記録でき、異常検知が迅速に
ビル全体の空調を最適化し、電力消費を最大10%削減※1
保守点検の効率化でメンテナンスコストを低減
導入事例
某大手オフィスビル(東京都内)にて、延床面積約20,000㎡の空調ダクトに導入。IoTプラットフォームと連携し、24時間稼働データを分析。運用開始後1年で光熱費が8%削減され、入居テナントからも快適性向上の声が多数寄せられています。
概要
抗菌・防カビ性を持つ特殊コーティング材をダクト内面に施工し、細菌やカビの繁殖を抑制します。
導入メリット
衛生環境を強化し、病院・食品工場などでの安心感向上
定期清掃頻度を半減し、メンテナンスコスト削減
長期間にわたり効果が持続
導入事例
地域の総合病院(奈良県)にて、手術室とICUの給気ダクトに採用。導入後6か月で、従来の清掃サイクルを年2回から年1回に短縮。院内感染対策にも貢献しています。
概要
従来の金属製ダクトに加え、柔軟性のあるフレキシブルダクトと、工具不要で着脱可能なワンタッチ継手を組み合わせた工法です。
導入メリット
工期短縮:継手の作業時間を従来比で約30%削減
工事現場の安全性向上:重機や高所作業を減らせる
変更・増設が容易で、レイアウト変更にも柔軟対応
導入事例
物流倉庫(大阪府)にて、既存ダクトの改修工事で採用。3日間の工期で全システムを交換し、稼働停止時間を最小限に抑制。今後も同様の大型倉庫への展開が予定されています。
概要
内外二重構造の断熱材を持つダクトで、冷暖房ロスを大幅に低減。特に冷凍・冷蔵施設や外気温変動が大きい施設で効果を発揮します。
導入メリット
ダクト表面の結露を防ぎ、断熱性能を維持
冷暖房機器の負荷を軽減し、機器寿命を延長
年間でCO₂排出量を約12%削減※2
導入事例
食品加工工場(兵庫県)にて、冷蔵倉庫の給排気ダクトを全面交換。導入後、冷却運転時間が平均15%短縮され、工場全体の省エネに大きく寄与しています。
ダクト工事の最新技術は、省エネ・快適性・衛生面・施工性など、さまざまな側面で私たちの生活・ビジネスを支えています。今後も新しい素材やIoT連携が進み、さらに高性能なシステムが登場することでしょう。
次回予告 – シリーズ7:「ダクト工事の維持管理と長寿命化のポイント」をお届けします!
定期点検のチェックリストや、長期稼働を支えるメンテナンス術を詳しく解説しますので、お楽しみに!
株式会社湊工業では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
「人柄」を重視する採用ですので、ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
皆さんこんにちは!
株式会社湊工業、更新担当の中西です。
シリーズ5では、「ダクト工事のトラブル事例とその対策」についてお話しします。
ダクトは快適な空気環境を支える縁の下の力持ちですが、設置後の経年劣化や運用方法によっては思わぬトラブルを招くことも。今回は、現場でよくあるトラブル事例を挙げ、それぞれの原因と対策をわかりやすく解説します!
ダクト内部にほこり・油汚れが蓄積し、断面積が狭くなる
曲がりが多すぎて空気抵抗が増大
ファンやブロワーの性能不足
定期清掃・メンテナンス
年に1~2回、内部を高圧エアーや専用ブラシで清掃
フィルター交換も忘れずに
ダクトレイアウトの見直し
不要な曲がりを減らし、直線的な配管経路を確保
分岐部には適切なエアバランサーを設置
機器性能の確認・交換
設置環境に合ったファン・ブロワーへアップグレード
インバータ制御で風量調整の柔軟性を向上
ダクト支持金具の緩みや劣化
ファン・ブロワーのベアリング摩耗
ダクトの共振による増幅
支持金具の点検・補強
定期的にナット・ボルトの緩みを確認し、必要に応じて増し締め
防振ゴムや吊りバンドで振動を吸収
ファン・ブロワーの定期交換
ベアリングの寿命に合わせた交換スケジュールを策定
高品質な部品への交換で長期的な安定稼働を実現
共振対策
ダクト径や厚みを見直し、共振周波数をずらす
ダクト内部に吸音材を敷設して音響エネルギーを抑制
湿気や油煙が付着し、雑菌やカビが繁殖
給気・排気バランスの不均衡による滞留空間の発生
ダクト内の結露
定期的な内部洗浄・消毒
抗菌・防カビコーティングを施した専用洗浄剤を使用
清掃後はしっかりと乾燥させ、湿気を残さない
給気・排気のバランス調整
エアバランサーやダンパーで風量を最適化
局所排気装置の設置で汚染源を速やかに排出
結露対策
保温材や断熱材をダクト外周に巻き、表面温度を維持
湿度コントローラーを導入し、室内湿度を管理
接続部のシール材劣化
地震や振動による継手の緩み
設置時の加工精度不足
シール材の定期交換
耐候性・耐熱性に優れたシール材を選定
交換サイクルを予め計画し、漏れを未然に防止
継手部の点検強化
振動対策用バンドやガスケットを追加
地震対策として免震吊り金具の導入も検討
施工精度の向上
CADによる配管設計で加工誤差を低減
施工後の気密試験・圧力試験を徹底
ダクト工事のトラブルは、放置すると快適性や安全性の低下、エネルギー効率の悪化につながります。定期的な点検・清掃、適切な機器選定、施工精度の向上を図ることで、トラブルを未然に防ぎ、長期にわたって安定した空調環境を維持しましょう。
次回予告 – シリーズ6:「ダクト工事の最新技術と導入事例」をお届けします!
新素材や省エネ設計の最新トレンド、実際の導入事例を交えてご紹介しますので、お楽しみに!
株式会社湊工業では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用で最も大切にしているのは「人柄」。
未経験の方も大歓迎です。ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!